こんにちは!35歳のモモです。
今回はこのブログのサブテーマであるお金の話をしたいと思います。
実際に金融商品を販売していた立場だからこそ、お伝えできる話だと思っています。
今回は外貨建債券や一時払いの外貨建保険の既契約のものについて取り上げたいと思います。
これから購入または加入した方がいいですよ、という話ではありません。(加入しても良いですが)
これまでに既に外債を購入し保有している、または米ドル建てや豪ドル建ての保険に加入しているという人向けに、昨今のコロナ禍の影響で為替が円高になって不安に思っている人がいたら、逆にコロナのおかげで増えているかもしれないとお伝えしたくてこの記事を書きます。
結論を先に言うと、
以前に購入、加入した外貨建て債券、外貨建て保険は解約価格が上昇している可能性がある。
そのため、一度現状確認をして、中途解約をするかこのまま保有するか、それぞれの投資目的と条件から再検討する余地があると思う。
外貨建て債券・外貨建て保険とは?
外貨建て債券:一般的に発行体・通貨・発行場所のいずれかが海外の債券を外債といい、この外債のうち、通貨が日本円以外の通貨で発行されているものを「外貨建て債券」といいます。
外貨建て保険:米ドルや豪ドルなど、日本円と比べて高い金利で運用される、貯蓄機能と保障機能を兼ね備えた保険のことを「外貨建て保険」といいます。外貨建て保険のほとんどが債券を使って運用されています。
購入時、加入時よりも為替が円高になれば損をする?
外貨建て債券や保険は一般的に金利が円建てに比べて高い代わりにいくつかのリスクが存在します。
主なリスクを挙げると、
外貨建で債券には①為替のリスク②金利のリスク③発行体の信用リスク④カントリーリスクがあります。
外貨建て保険には①為替のリスク②金利のリスク +手数料が高め
などがあります。
2020年9月現在の為替の水準が、米ドル106円程度、豪ドル77円程度であるとして、5年前の2015年9月の為替は米ドル120円程度、豪ドル85円程度でした。
為替だけでみると、米ドルで14円円高米ドル安の12%程度、豪ドルで8円円高豪ドル安の9%程度、下落しているということになります。
なんとなく外貨建て債券や保険を申し込んだものの、この5年の間に為替が円高になってしまい、がっかりしているという人も多いのではないでしょうか。
本題の前に金利と債券価格の関係をおさらい。
債券の価格は市場金利の動向により日々変動します。
債券には、金利が上昇すると価格が下がり、金利が下がると価格が上がる、という特徴があります。
コロナ禍でアメリカは過去低金利水準。市場価格調整で増えてるかも!
2020年になって、コロナ禍により、アメリカの中央銀行制度(日本でいう日銀)の最高意思決定機関であるFRB (連邦準備理事会)が今年3月、緊急対策として政策金利をほぼ0%(正確には0~0.25%)に引き下げ、併せて、市場に資金を直接供給する量的緩和を始めました。
その結果、コロナ前には2%程度(2018年は3%)米国債の金利は一気に0.6%まで下落しました。
先ほど、債券には、金利が上昇すると価格が下がり、金利が下がると価格が上がる、という特徴がある、言いました。
つまり、コロナ禍によって米国債の金利が急速に下落したことで、債券価格が想定以上に上昇している可能性がある、ということです。
この、市場金利の変動によって増減する仕組みのことを市場価格調整といいます。
そして、この市場価格調整は満期時や決められた節目にはよくも悪くも影響がなくなります。
ちなみに米ドル以外の通貨は、コロナ禍による金利低下は特別見られませんが、ここ5年の間には徐々に低下していっているので同じことが言えます。
結論
現在外貨建て債券や外貨建て保険を保有している人は、一度現状確認をし、中途解約をするか、このまま保有するか、それぞれの最善の選択を検討していただけたら、ということです。
ちなみに、私が昨年6月に加入した米ドル建て養老保険は、元金250万円15年契約で今年の受取利息が4万円ほどあり、今解約すると270万円くらいになっています。
個々人の具体的なケースについては、ぜひいつもの担当さんや専門家の方に相談してみてくださいね。
貯蓄、資産運用に関心のある方はこちらが参考になるかもしれません。
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